シルク・ドゥ・ソレイユのショーのタイプについて(移動公演)

2016年10月23日日曜日

シルク・ドゥ・ソレイユ ツアートラック

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シルク・ドゥ・ソレイユのショーのタイプについて、

レジデントショー(常設公演)に関しての記事を書きましたが、

今回はツアーショー(移動公演)に関してです。



ツアーショー(移動公演)

ショーが開催可能な世界各国(あるいはその国の中の各町)を巡回して公演していきます。

私の町にサーカスがやってくる、というイメージがあるように、

サーカスといったらこちらのツアーショーを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。



そのツアーショーの中にも大きく分けると2つのタイプがあります。

それが、ビッグトップツアーアリーナツアーです。

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ビッグトップツアーとは、ビッグトップ(テント)を特設会場として設置して行うテントでの公演で、

アリーナツアーとは、アリーナ(観客席に囲まれた闘技場・競技場・劇場などの施設)にステージなどを運び入れて行う施設での公演です。



ビッグトップツアーとアリーナツアーで、テントと既存の施設という違いによって一番変わることは、

ツアーする町とその町の滞在日数です。



ビッグトップの場合、最低4週間から6週間、

長ければ3カ月(東京の場合は世界でも特殊で5カ月という長さ)にわたって同じ町で公演を行います。

それだけ長く滞在するので、町も大都市かそれに近い町の規模になります。



アリーナツアーの場合は、一つの町の滞在は1週間。

たまに2週間ということもありますが、あくまでも基本は1週間の滞在です。

訪れる町もテントでは行くことのできなかった中~小規模の国や町へのツアーが基本になります。

時には9週間で9カ国という移動もありました。



キダムで働いていた13年間の内、

8年ビッグトップで約50都市、

5年アリーナで176都市を訪れました。

それくらいの違いがあるのです。



日本にやってくるショーもツアーショーで、

そのほとんどがビッグトップです。

昔はツアーショーの数も少なかったので、

サルティンバンコやアレグリアは2回来ることもありましたが、

それ以降のショーは1度日本に来たショーは2度と訪れていません。

新しいショーも創られていて日本に来ていないショーもまだあるので、

ツアーショーだから日本に来た時にまた観ればいいか、と思って見逃してしまうと、

海外に観に行かないかぎりもう観ることができない、といったこともありえます。



日本でのツアーが終わったからといって、

そこでショーそのものが終わるわけではなく、

続けて世界中を回っていきます。

次に日本に来るショーはコンセプトは全く違った別のショーなのです。



また、日本に来たショーでまた観たいなと思ったら、

自分が行ってみたい海外の国や町にツアーでやってこないかを調べてみて、

旅も兼ねて行ってみるのもツアーショーの楽しみ方の一つです。

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(ごきげんビジネス出版)

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